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今話題のボタニカルとは?その意味やボタニカル化粧品をOEM製造について

公開日:2019年01月08日

最終更新日:2023/02/02

化粧品OEM開発ノウハウ集

CMや雑誌などで見かけることの多くなったボタニカル化粧品。
植物性のエキスを配合したり、植物由来の成分を使用した化粧品のことを指しており、化粧品業界でも人気が高まってきています。
植物由来の成分が肌にどのような効果をもたらすのか、ボタニカル化粧品の基礎知識やOEM製造をするときのポイントなどをご紹介します。

話題のボタニカルとは

さまざまな製品で「安心・安全」が重要視されることが多い昨今、普段使用している化粧品にも、化学成分を使用しない自然派志向が高まっています。
最近よく耳にするのが、「ボタニカル化粧品」です。

シャンプーや化粧水といった商品がテレビCMやSNSなどで取り上げられることも多く、化粧品製造の業界においてもブームとなっています。
「ボタニカル」というと、「肌に良さそう」「環境に優しそう」といったイメージを持たれることが多いようですが、具体的にどういったものなのか、今回は「ボタニカル」について詳しくご紹介します。

ボタニカルの意味について

まず、ボタニカルとは「植物」「植物から作られた」という意味です。
シャンプーや化粧品のキャッチコピーでも「植物由来」や「植物エキス」といったワードがよく使われています。
「植物由来」と聞くと、オーガニックの植物で作られた安全性の高いものと思う方もいますが、あながちそうとは限りません。

本当はボタニカルとオーガニックは、似ているようで意味が少し違うのです。

  • ボタニカル…用語としては植物全般を指し、化粧品業界では植物由来の成分全般を意味する。

  • オーガニック…化学肥料や農薬を使用せず、有機栽培で育てた植物のこと。

つまり、言葉としてはオーガニックもボタニカルの意味に含まれますが、オーガニックは、より厳しい安全基準を満たした植物をさす言葉として使われます。
オーガニックには、「農薬や化学肥料などの合成化学物質を使用せずに生産され取り扱われた農産物で、過去3年間に合成化学物質を含め禁止物質を使用した耕地で生産された農産物ではないこと」などの規定が厳しく定められており、それを満たしたものしかオーガニックと名乗ることが許されていないのです。

では、植物由来の成分を使用したボタニカル製品は、実際にどのような効果があるのでしょうか。

代表的な効果
  • 保湿効果…頭皮や肌にうるおいを与え、髪にハリやコシをもたらす効果。

  • 殺菌・消炎効果…育毛剤にも含まれる、頭皮ケアに役立つ効果

代表的な効果には以上の2つがあげられます。
しかし、全てのボタニカル製品が同じ効果をもたらすわけではありません。
植物由来の成分だけでも130種類以上存在し、成分によってさまざまな効果を発揮することがわかっています。

また、化粧品業界においても、ボタニカルと名乗るために明確な基準が定まっているわけではなく、1種類でも植物由来の成分が含まれていれば「ボタニカル製品」と名乗ることができるのが現状です。

自分がボタニカル製品を選ぶ際は、どのような効果を期待しているのか成分表をしっかりチェックして、ニーズに合ったものを選ぶことが大切です。

ボタニカル化粧品のOEM製造について

では、ボタニカル化粧品をOEMで作る際には、どのようなことに気を付ければ良いのでしょうか。

まず、ボタニカル化粧品には、原材料に安価な化粧品によく使われているような防腐剤や合成保存料などを使わないといった、さまざまなポリシー上の制約があります。
安価な化粧品に多い「石油由来の成分」を使用せず、植物から抽出した「天然由来の成分」で製造する、ということも求められていれます。

ボタニカル化粧品を選ぶ顧客のなかには、食べ物にもオーガニックにこだわったり「安心・安全」や「自然派」といった意識の高い方が多く見受けられます。

使用する成分には、なるべく自然原料を使用し、防腐剤にも天然の植物エキスを使用するなど、高い安全性を提供できるかどうかも、商品にとって重要なポイントになってきます。

ボタニカル化粧品と香りとのつながり

また、ボタニカル化粧品が選ばれる理由のひとつとして、香りにこだわりを持っている方が好んで使用している傾向があります。
さまざまな植物成分のなかから香りの組み合わせを作り出すことは容易ではありませんが、普段からアロマなどを使用したり、ボタニカルなイメージを膨らませておくのも良いかもしれません。

ボタニカルと石油由来商品の違い

また近年、化粧品市場で販売されている商品には「石油由来の成分」を使用したものが多くあるため、その洗浄力の強さや、使いやすいテクスチャーに慣れている方が多いことが現状です。

石油由来の化粧品には、泡立ちが強かったり、肌の潤いをすぐに感じることができたり、使用実感を得やすいといったメリットがあるのですが、そのぶん、使い続けると肌への負担になりやすいといったデメリットもあります。
ですが、その使用感に慣れている方にとっては、ボタニカル化粧品を使った際の使用感が合わない、本当に効果があるのか分からない、といった疑問をもつことがあります。

ボタニカル化粧品は、使い続けることによって、化学物質による肌への負担や刺激を軽減したり、長期にわたって使用することで自然由来の皮膚常在菌が増えるといったメリットがあります。
ボタニカル化粧品をOEM製造する際は、ぜひこういったメリットにも着眼し、商品のアピールポイントのひとつにしてみて下さい。

ボタニカル化粧品をOEM製造して成功させるために必要な事

以上を踏まえて、
ボタニカル化粧品を製造する際に気を付けて頂きたいことをおさらいします。

注意点
  • ・ボタニカルとオーガニックの違いを知り、正確に表記すること。

  • ・石油成分を使用せず、植物由来の成分を使用すること。

  • ・植物由来の成分をきちんと研究し、開発すること。

ボタニカル化粧品は、石油由来の化学成分に頼らず、それに代わるような植物由来の成分が使用されていることが最大の特徴です。
そのため、使用期限が短く決められていたり、直射日光を避け冷暗所に保存するといった、保存方法に注意が必要な場合もあります。ボタニカル化粧品に配合する植物由来の成分にはさまざまな効果があり、それらの組み合わせによって働き方が変わります。
ボタニカル化粧品を製造する際は、植物由来の成分をよく知り、研究と開発を重ねることが大切になってきます。

曖昧な商品ジャンルの境界線に振り回されないように

しかし、そういった専門知識に不安がある方でも、OEM会社をきちんと選び、相談できる企業を選択することで、ボタニカル化粧品の開発が可能になるのです。
OEMで化粧品製造を行うメリットとして、化粧品に関する知識や製造ノウハウがなくても、専門家のサポートで製品を開発できるといったところがあります。
OEM会社のサポート内容は、製品のコンセプトから企画、有効成分の選定、サンプル作成、パッケージデザイン、薬機法のチェックといった部分まで対応することができます。

しかし、製造実績、得意分野、受注ロット、サポート力などは、会社によって大きく異なる部分なので、自分のイメージ通りに化粧品を製造できるよう、ニーズに合ったOEM会社を選ぶようにしましょう。

ボタニカル化粧品に限らず、OEM化粧品全体に言えることですが、自分のこだわりを詰め込もうとすればするほど、唯一無二のオリジナル商品ができあがります。
なぜ、自分がボタニカルに着眼して、どういった効果を見出して商品を作ろうと決めたのか、化粧品開発に至るまでのストーリーをぜひ大切にしてください。

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