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OEM化粧品づくりは大手との差別化が鍵!②特殊印刷でつくるオリジナルノベルティ

公開日:2019年01月09日

最終更新日:2022/08/02

化粧品OEM開発事例

商品を販売するときに鍵となる他社との差別化。
前回では原料の重要性をお伝えしましたが、それ以外にも差別化の方法はあるのでしょうか。
今回は差別化を、製造というよりも販売といった視点から見て、例を用いながらご紹介したいと思います。

バイオセルロースでオリジナルデザインのパックをつくろう

ネーミングとパッケージの種類

化粧品を販売するにあたって、大手や競合との差別化の方法は成分やコンセプトがありますが、その他にもパッケージデザインやネーミングも大きな差別化の方法となります。
ここでは、例としてエイジングケアを目的としたバイオセルロースのフェイスパックを作るとします。

バイオセルロースとは…

植物由来の繊維から作られたシートのことで、ナノレベルの細かい繊維なので保湿や密着性に優れた素材です。
その密着性の高さからエイジングケアとしても注目されています。
原料はココナッツウォーターという意外な素材ではありますが、美容の分野だけではなく医療にも用いられている新しい素材です。

<ネーミングの種類>

商品名はいわば“顔”。
ネーミングを考えるにあたって、ライバルである既存の商品のネーミングにはどのような種類があるのか参考にすることも一つの手です。

・商品特徴や説明

商品の使い方や特徴などの説明をネーミングとして生かした例。
例:塗るつけまつげ、目もとひんやりシートetc.

・ブランド

ブランドを重視した例。
SK-Ⅱ、JINO etc.

・目標、夢

化粧品が肌に与える効果の目標や、企業の熱意や夢などをネーミングに込めた例。
雪肌精、白澄 etc.

・成分

化粧品に配合されている成分や原料を大々的にネーミングにした例。
Q10ローション、米の恵み etc.

・ターゲット

ターゲット層や年齢層をネーミングに込める例。
エイジプロテクション etc.

<パッケージの種類>

パッケージの役割は様々ありますが、商品の良さを伝える役割を持っています。
また、ブランド化の中心的な存在であるため、他社と差別化するための重要な役割もあるのです。
容器の種類にも様々あり、それぞれの持つ特徴を生かすよう選択したいところです。

<箱>

商品を店頭に陳列しやすい。また、平らな面に商品の情報を印刷できるので見やすい。

<アルミパウチ>

遮光性に優れていて長期保存に適している。全面に情報を印刷できる。

<プラスチックチューブ>

多少粘度があるものに適している。中身を少しずつ出し使用することができ、処分もしやすい。
全面に情報を印刷できる。材質を変えれば中身が見えるようにもできる。

<ビン>

密閉性が高い。また、中身が見え透明感があるので清潔感・高級感がでる。
ビンに直接情報を印刷するか、ラベルを貼りつける。

<ラベル>

ビンや、袋など形を問わず貼り付けることができる。透けるものや和紙など、材質を変えることもできる。

<シルクスクリーン>

紙はもちろんのこと、平面以外でも印刷することができる。光沢感を出す、厚みがある印刷ができるなど様々な仕上がりが可能。

以上のように、ネーミングやパッケージは多種多様であり、何を選択するかによってイメージや雰囲気が変わってきます。
どんなイメージがよいのかも考えるポイントです。
そして、他社の商品をリサーチして差別化も狙いながらも、コンセプトがぶれないように選択決定していけると確かな製品づくりとなるでしょう。

こだわりのデザイン&成分

コンセプトを大切にしましょう

ネーミングやデザインの種類についてご紹介しましたが、例ではバイオセルロースでフェイスマスクを製造することにしました。
それらをOEM会社で製造できるまでになったとして、実際にどのようなネーミングやパッケージで売り出したらよいのでしょうか。

ここでは下記の情報を元にして、実際にネーミングを中心に詳しく考えていきます。

<例とする商品の基本情報>
  • 化粧品の種類
    バイオセルロースのフェイスマスク
    原料
    地元農園で製造しているワイン
    コンセプト
    ワインの成分でエイジングケアに悩む女性を美しくしたい
    ターゲット
    50代
ネーミング案
  • 「ぷるぷるバイオセルロースシート」

    商品の特徴や説明を全面に出した案。
    もっとも大きな特徴が抜けているため良さが伝わらない可能性がある。

    「●●さん家の自家製ワインシート」

    原料であるワインを素直に伝える案。
    素朴なイメージとなるため、パッケージデザインを洗練しないと垢抜けないイメージとなる。

    「ぜいたくワイン~フェイスマスク~」

    原料のワインと、ぜいたくというワードで年齢層を含めている案。
    ぜいたくのワードでは少し年齢層は絞りにくい可能性もある。

    「美紅」

    コンセプトである美しくしたいという化粧品の目的と、ワインから連想される色を元にした案。
    紅という色からワインを連想することができるのかが不安要素。

    「美婦人」

    コンセプトである美しくしたいという化粧品の目的と、ターゲットの年齢層を含めた案。
    原料のワインが入っていないため、パッケージに補足して、デザインなどでワインをイメージさせることも必要となる。

以上のようにすべての情報を含めることは難しいでしょう。
また、それぞれ問題点も露呈してくるため、たくさんのキーワードを出し、たくさんの案を考えて試行錯誤することが大切です。
どんなことをネーミングで伝えたいのか。
一番伝えたい内容を絞ることが必要ですが、それはきっとコンセプトの中にあるのではないでしょうか。

完成!!

確認事項

差別化という観点から入ってきましたが、商品には様々な素材の中から選びぬいた原料や、思いのこもったコンセプトがあるはずです。

例は、バイオセルロースにワインなどの美容成分を染み込ませた高級感のあるイメージです。
バイオセルロースの密着性による保湿と、ワインの抗酸化力によって50代のお肌の悩みのためのエイジングケアパックという内容でした。
ネーミングやパッケージは軸であるコンセプトに合った内容にすることを忘れないようにしてください。

ターゲットやコンセプトに応じたネーミングやパッケージを考えたならば、あとはOEM会社との綿密なコミュニケーションや試作などのやり取りから完成までつなげていきますが、考えたネーミングやパッケージについて確認したいことがあります。

・薬機法に反していないか

薬機法では効果効能をうたってはいけないといった決まりがあります。
また、パッケージにおいても様々な決まりがあるので注意です。

・商標登録

他の商品に同じネーミングがないか確認することが必要です。
商標簡易検索はネットでも簡単に検索することができます。

せっかく考えた大切なネーミングやパッケージを後から回収とならないためにも気を付けたいことですね。

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